京都市北区にある今宮神社参道のあぶり餅には、日本最古の菓子店(飲食店)と言われる創業1000年の「一文字屋和輔(一和いちわ)」と創業400年の「あぶり餅かざりや」の2店舗があります。
特に正月は、毎年今宮神社の“あぶり餅”を食べに来た客で混雑し行列ができます。
2024年1月2日、子連れであぶり餅を食べるため、2店舗それぞれの行列に並び両店舗の検証をしてきました!
「一和いちわ」と「かざりや」の待ち時間と味の違いを画像たっぷりで紹介していきます。
あぶり餅「一和」「かざりや」正月の混雑具合は?
あぶり餅を食べるには、この今宮神社東門参道の「一和いちわ」か「かざりや」に行くしかありません。
多くの菓子のようにデパートなどで購入することはできません。
そのため、年始は大変混雑します。
今回は、コロナでの外出自粛ムードから一転、多くの観光客で賑わった2024年1月2日にあぶり餅「一和」「かざりや」の両店の行列に並び、待ち時間について検証してみました。
以下、当日の状況について補足です。
- 客層は20代後半から60代
- 子連れはいたが、赤ちゃん連れはいなかった
- 1組2~5人程度
- 犬連れのお客さんは外の席利用OK
それでは「一和」と「かざりや」の待ち時間について、実際に行列に並んだ正確な時間をお伝えします。
また、X(旧Twitter)で待ち時間について言及している他の方のご意見も集めてみました。
「一和いちわ」の行列待ち時間は?
「一和いちわ」の行列に並んだ時間は、36分でした。
朱塗りの神橋が行列の最後尾で12:39に並びはじめ、お店の席に着席したのが13:15でした。
「かざりや」の行列待ち時間は?
「かざりや」の行列に並んだ時間は、48分でした。
朱塗りの神橋が行列の最後尾で13:42に並びはじめ、お店の席に着席したのが14:30でした。
時間帯によって、もっと並ぶ可能性も?
1時間並んだ(どちらも「かざりや」さん)という方もいたようです!
年始にあぶり餅を食べるには並ぶ覚悟が必要ですね。
「一和」と「かざりや」で行列時間が違う原因は?
行列の時間は、「一和いちわ」が36分で「かざりや」が48分、その差が12分ありました。
どちらも最後尾は神橋で同じでしたので、その原因を推測しました。
最大の理由は上画像の通り、行列の先頭の場所が「かざりや」の方が奥まで並ぶ必要があったから、です。
年始にあぶり餅を食べたいと思っている観光客は、早くお店に入りたいため早く店舗に入れる行列を選びます。
そのため、「一和」「かざりや」の行列の最後尾が空いている方にお客さんが並びます。
2店舗の最後尾は、常に同じくらいの位置にきていました。
ところが最後尾からは先頭が見えません。
私自身、行列の先頭の位置がずれているなんて先頭に行くまで気づかなかったよ。
これが12分の待ち時間差の影響かと思われます。
今回だけの並び方なのかもしれませんので、行列に並ぶときは、最後尾だけではなく最前列の位置も確認してください。
「一和」「かざりや」滞在時間は?
“あぶり餅”を店内飲食した際の滞在時間についてです。
「一和」滞在時間
お座敷のテーブルで食べられてラッキーでした!
「一和」のテーブルに着席したのは13:15で、食べ終わって会計したのが13:40でした。
「一和」での滞在時間は25分でした。
あぶり餅がテーブルに到着したのが13:23で、お餅が到着するまで8分待ちました。
「かざりや」滞在時間
こちらもこちらもお座敷のテーブルでお庭も眺められる良い席でラッキーでした!
「かざりや」のテーブルに着席したのは14:30で、食べ終わって会計したのが15:20でした。
滞在時間は50分でした。
あぶり餅がテーブルに到着したのが14:47で、お餅が到着するまで17分待ちました。
3人とも外にあるトイレに行ったためその時間もあります。
「一和」「かざりや」どっちが美味しいの?
今回、同日に両方の店舗に行くことで「一和いちわ」と「かざりや」の味の差を確認しました。
過去何度も“あぶり餅”を食べてるけど味の違いを検証したこと無かった!
正直、とてもよく似た味ですが“違い”はあります。
それでは、我が家のメンバーの好みを発表します!
- 私は「一和いちわ」のあぶり餅が好み
- 娘(6歳)は「かざりや」のあぶり餅が好み
- 主人は「味の違いがわからない」
ということで、好みの問題ですのでそれぞれの作り方・特徴についてご紹介します。
あぶり餅の作り方
作り方は、「一和いちわ」も「かざりや」もほとんど変わりません。
- 餅にきな粉をまぶす
- 竹串に刺して炭火で焼く
- 秘伝の白味噌タレに付ける
違うのは、餅の形と秘伝のタレの味です。
「一和」のあぶり餅の特徴
「一和いちわ」は、平安時代から創業1000年を超える日本最古の老舗菓子店です。
1皿11本入っています。
私たちは家族3人で4皿(44本)注文しました。
“あぶり餅”は意外とペロっと食べられるよ!
タレの特徴は甘くて少し塩気のある白味噌です。
私は断然“一和いちわ”の味が好きです!
食べた後に麹の香りがフワッとします。
「かざりや」に比べるとややアッサリした味です。
「かざりや」に比べて“あっさり”という意味なので、味が薄いという意味ではないよ!
餅の特徴は、「かざりや」に比べて伸ばしている箇所、しっかり焦がしている箇所があること。
餅の薄い部分と厚みのある部分があるため、香ばしくて食感に変化を感じる!
「一和」ファンの声
「かざりや」のあぶり餅の特徴
「かざりや」は、創業400年を超える菓子店です。
創業1000年を超える老舗を向かいに今も続いているというのは間違いなく名店です。
「かざりや」も1皿11本入っていました。
そして、家族3人で4皿(44本)注文しました。
「かざりや」さんは、“おかわり(4皿目)”で2本サービスしてくれました!
タレの特徴は甘くて濃い目の白味噌です。
6歳の娘は断然“かざりや”の味が好きだそう!
食べた後に麹の香りが強めにします。
「かざりや」に比べるとやや濃厚な味です。
もちの形はややポッテリしています。
「かざりや」のお茶は薄いのか?
X(旧Twitter)やブログ記事などで「“かざりや”のお茶が薄い」という意見を散見しました。
実際に私がお茶をいただいた感想は逆で、「一和いちわ」よりも「かざりや」の方がお茶が濃く美味しく感じました。
「かざりや」ではお茶を提供される際、店員さんから「茶葉を入れたばかりなので2~3分待ってから飲んでください」と言われます。
しっかりとお茶を蒸らして(抽出時間を持って)から、注ぐと美味しくいただけるかもしれません。
是非試してみてください。
「かざりや」ファンの声
「一和」と「かざりや」料金と営業時間
「一和」と「かざりや」の基本情報です。
「一和」営業時間・料金
営業時間 | 10時~17時 |
定休日 | 毎週水曜日 1日、15日(祝日の場合は翌営業日) 年末(12/16~12/31) |
予約 | 不可 |
1人前(1皿・11本) | 600円(税込) |
持ち帰り | 3人前(1,800円)から注文可能 |
電話番号 | 075-492-6852 |
所在地 | 京都府京都市北区紫野今宮町69 今宮神社東門前 |
アクセス | 市バス「今宮神社前」を下車(徒歩3分) 市バス「船岡山」を下車(徒歩5分) |
駐車場 | 有り (飲食の場合、今宮神社コインパーキング1時間無料券をもらえます) |
「かざりや」営業時間・料金
営業時間 | 10時~17時 |
定休日 | 毎週水曜日 1日、15日(祝日の場合は翌営業日) 年末(12/16~12/31) |
予約 | 不可 |
1人前(1皿・11本) | 600円(税込) |
持ち帰り | 3人前(1,800円)から注文可能 |
電話番号 | 075-491-9402 |
所在地 | 京都府京都市北区紫野今宮町96 今宮神社東門前 |
アクセス | 市バス「今宮神社前」を下車(徒歩3分) 市バス「船岡山」を下車(徒歩5分) |
駐車場 | 有り (飲食の場合、今宮神社コインパーキング1時間無料券をもらえます) |
アクセス
市バス「今宮神社前」降りてすぐが楼門になりますので、「一和」「かざりや」まで徒歩3分です。
年始の駐車場は常に満車です。
駐車場入り口で停止して待つことは許されず、誘導員さんから他の駐車場に行くように注意されます。
実際に私が行った1月2日、駐車場周辺で、空き待ちをしたい客の車と待たないように注意する誘導員さんで揉めていました…
年始に車で「今宮神社」(&あぶり餅)に行くのはおススメしません。
私は八坂神社周辺からタクシーで往復8千円払いました。
8千円払ってでも食べたい“あぶり餅”(笑)!
市バス利用が一番おススメです。
まとめ
京都市にある今宮神社参道の“あぶり餅”「一和いちわ」と「かざりや」は、ここでしか食べられない老舗の菓子屋さんです。
毎年年始は行列で待ち時間が長いことで有名です。
2024年1月2日に実際に「一和いちわ」と「かざりや」に並び、両店舗の行列待ち時間と味の違いについてまとめました。
「一和いちわ」の行列に並んだ時間は、36分でした。
「かざりや」の行列に並んだ時間は、48分でした。
※口コミでは1時間並んだ人もいたようです。
年始の“あぶり餅”は並ぶ覚悟が必要です。
「一和いちわ」と「かざりや」の味の特徴の違いです。
「一和いちわ」は、アッサリめの甘じょっぱい白味噌と、やや伸ばした餅(食感の変化を楽しめる)が特徴です。
「かざりや」は、濃厚な甘い白味噌と濃い目の麹の香りが特徴で、餅はポッテリとしています。
「かざりや」はおかわりのお皿に2本餅をおまけで追加してくれました。
私は「一和いちわ」の味が好きで、娘(6歳)は「かざりや」の味が好きで、主人は「味の違いがわからない」という感想でした。
“あぶり餅”はクセになるほど美味しいから、一度は食べに行ってみてね!
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