福岡市動物園のゾウの受け入れは、ミャンマーの政情不安から何度も日程変更を余儀なくされ受け入れ予定の2022年から2年が過ぎていました。
そして、2024年7月30日、ついに市民が待ちに待っていた4頭のアジアゾウがやってきました。
ミャンマーからチャーター機を利用した約3,800キロの大移動でした。
“動物園に行ってゾウに会えるのはいつ?”ゾウの一般公開の時期について解説します。
福岡市動物園ゾウいつから見られる⁉
福岡市動物園に新しく仲間入りした4頭のゾウは、2024年秋ごろ(10月)に一般公開予定です。
このゾウたちは7月30日に到着後、動物園での新生活が始まっています。
アジアゾウは、神経質な動物です。
普段の生活圏から離れた場所や、初めて出会う人や動物に対して、不安を感じて神経質な行動をとることがあります。
新生活で体調を壊すことも考えられましたが、今回4頭は健康状態も良好です。
ゆっくり休息をとって動物園の環境に慣れています。
動物園は約3か月の慣らし期間を設けていますので、一般公開は10月(秋ごろ)を予定しています。
一般公開までどこにいる?
4頭を受け入れた新しいゾウ舎は、以前の(“おふく”と“はなこ”がいた)ゾウ舎の3倍もあります。
ここで、長年一緒に生活したマフー(ゾウつかい)と一緒に3か月の慣らし期間を過ごします。
一般公開前もゾウを見ることができる?
新ゾウ舎は、福岡市動物園の真ん中に位置しています。
また、小高い丘になっている福岡市動物園の低い位置にあります。
そのため、運がよければ遠目にゾウを観察することができます。
X(旧Twitter)では、ゾウを目撃した人のポスト(ツイート)を見かけます。
遠目でも見られたらいいなぁ!
ゾウ4頭について
福岡市動物園に来園した4頭のゾウたちには、それぞれ特徴があります。以下に、それぞれのゾウの概要を紹介します。
穏やかなオス14歳
- 体高: 約220cm
- 誕生日: 2010年1月23日
- 特徴: 4頭の中で一番穏やかな性格。
- ミャンマー名: ミン・チー・アウン
(意味: 王様・清める・成功、合格)
ちょっとやんちゃなメス12歳
- 体高: 約200cm
- 誕生日: 2012年2月21日
- 特徴: 少しやんちゃな性格で、ミャンマーでも飼育員を上に乗せたがらない。
- ミャンマー名: モー・トウン・ヌエ
(意味: 雨・賑やか・ツル)
最年長お母さんメス22歳
- 体高: 約230cm
- 誕生日: 2002年2月18日
- 特徴: 普段は大人しく、子供思いのお母さん。
- ミャンマー名: セイン・モー・サン
(意味: ダイヤモンド・雨・豊かな生活)
おてんば末っ子メス3歳
- 体高: 約150cm
- 誕生日: 2021年1月17日
- 特徴: 元気でおてんば、好奇心旺盛で遊ぶのが大好き。
- ミャンマー名: エー・モー・サン
(意味: 静かな、滑らか・雨・豊かな生活)
ゾウ4頭は輸送方法は?
福岡市動物園は、ミャンマーから4頭のゾウを受け入れました。
ゾウたちはチャーター機を利用し、陸路と空路で約28時間かけて輸送されました。
輸送中、各ゾウにはミャンマー産のサトウキビが1頭当たり30キロ与えられ、無事に福岡に到着。
輸送費用は約9000万円とされており、この費用は主に輸送とゾウたちの健康管理に充てられました。
参考:ミャンマーから福岡まで28時間 ゾウ4頭「輸送大作戦」の舞台裏(毎日新聞2024.7.31)
ゾウさん達、大変な長旅だったんだね!
マフー(ゾウつかい)の凄さ!
福岡市動物園に新たに迎え入れられたゾウたちの輸送には、ミャンマーから派遣された「マフー」と呼ばれるゾウ使いが不可欠でした。
マフーはゾウと寝食を共にし、約3カ月間にわたってゾウの扱い方やコミュニケーション技術を学びます。
福岡市動物園の飼育員にとって、マフーの伝統的な技術は、ゾウの飼育を成功させるために非常に重要です。
今まで福岡市動物園で見てきた“はなこ”や“おふく”と飼育員さんの距離はここまで近くありませんでした。
ゾウとマフーの距離の近さにビックリした!
ゾウのイキイキした表情にも驚いたよ
アジアゾウの特徴
アジアゾウは、アフリカゾウと並んで現存するゾウの一種です。
一般的にアフリカゾウよりも体が小さく、耳も小さいのが特徴です。
アジアゾウは、インド、スリランカ、東南アジアなどの熱帯地域に広く分布しており、その生息地では重要な役割を果たしています。
外見的な特徴
- 鼻: アジアゾウの鼻は、先端に1つの指のような突起があるのが特徴です。この突起は非常に器用で、物を掴んだり、水を飲んだりといった様々な役割を果たします。
- 耳: アフリカゾウと比べて小さく、丸みを帯びています。
- 牙: オスには長い牙が生えていることが多いですが、メスには短い牙か、全く牙がないこともあります。
- 背中: 丸みを帯びた形状をしています。
- 体毛: 体にはまばらな体毛が生えており、特に耳の周辺には長い体毛が見られます。
行動や生態
- 群れ: メスを中心とした群れで生活することが多く、オスは単独で生活するか、繁殖期にのみ群れに加わることがあります。
- 食性: 草食動物で、木の葉、果実、樹皮などを食べます。
- 知能: 非常に高い知能を持ち、道具を使ったり、仲間とコミュニケーションをとったりする様子が観察されています。
- 生息地: インド、スリランカ、東南アジアなどの熱帯地域に分布しています 。
アフリカゾウとの違い
アジアゾウとアフリカゾウにはいくつかの違いがあります。それぞれの特徴を以下にまとめます。
アジアゾウの特徴
- 耳: 小さく丸みがある
- 鼻の先端: 1つの突起
- 背中: 丸みがある
- 牙: メスは短い牙が無い
アフリカゾウの特徴
- 耳: 大きく扇形
- 鼻の先端: 2つの突起
- 背中: 平坦または盛り上がっている
- 牙: オスもメスも長い牙を持つ
まとめ
福岡市動物園の新しい仲間、4頭のゾウは、2024年秋ごろ(10月)に一般公開予定です。
4頭のゾウたちは、秋の一般公開に向けて動物園のゾウ舎に慣れるためマフー(ゾウつかい)と生活をしています。
そして、実は、一般公開前の今も、運が良ければ遠目に見ることができます。
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